化粧品OEM 商品化までの進め方

化粧品OEM 商品化の流れ

新規参入や新しいブランドを作る際、知っておかないと困るのが進め方です。ここでは化粧品を作るまでの基本的な進め方を説明して行きます。

間違った進め方をすると思っていた物と全く違う商品が出来たり、納品が遅れたりと思わぬ事態に陥ってしまいます。 これから説明する進め方覚えておくと、思わぬトラブルでも修正して行けますし、対応能力もアップしますので是非役立てて下さい

STEP1 お問い合わせ・お打ち合わせ

最初の打合せは大切、商品化を進めるにあたり決しておろそかにしてはいけない大切なポイントです。まずはお願いしたい化粧品OEMメーカーにWebサイトか電話で問い合わせてみましょう。

細かい点やご要望が定まっていない方でも全く問題ありません。OEMメーカーの担当者がパートナーとなり、何度か打合せを重ね、考えている商品を具体的に形にしてくれます。 最初の段階はあまり細かく決めて行く必要は無く、まずはイメージでも大丈夫なので考え方を細かく伝えましょう。希望の納品時期も忘れずに伝えて下さい。

STEP2 企画書の作成

企画書の作成で大切なポイントは「基本コンセプトを崩さない」事です。OEMメーカーとの打合せで、少しづつ具体的なイメージが出来上がってきたら「具体的な企画書」を作成します。企画書の内容は「アイテム」「処方ベース」「添加エキス」「容器案」を必ず記載して行きます。

まだ細かく決まってない内容が有っても問題ありません。企画を立て、OEMメーカーと打合せをして、さらに具体的にしていく作業です。 OEMメーカーは企画書作りに関して、わからない所もサポートしてくれます、遠慮せず聞いてみて下さい。

STEP3 試作品を作る

試作品を作る時に大切なポイントは「試作前に、仕上がりイメージ適切に伝える」事です。企画案をベースに化粧品OEMメーカーの担当者は、社内の研究開発に試作をお願いします。

その際大切になって来るのが「使用感」です。企画書でもなかなか伝えきれない部分なのですが、メーカーが考えている使用感とOEMメーカーの研究開発が思い描いている使用感は間違いなく違います。メーカーの求める使用感に近い他社製品があればそれを「ベンチマーク品」として渡すと試作を進めやすくなり、開発スピードもアップします。

感覚的な部分を形にする事は大変な作業、試作を何回も繰り返していくと手間と時間だけがかかり、迷いが必ず生じて来ます。具体的なイメージを伝える様にしましょう。

STEP4 処方決定から安定性試験へ

STEP3で処方が決定した後は化粧品OEMメーカーとして重要な役割「安定性試験」があります。実は「処方決定→すぐ商品化」ではありません。OKが出た試作に対して「温度により見た目の変化しないか、香りが変化して変な臭いがしないか?」等安定性試験を行い、安全性に問題無いか確認を行い、品質が保証されて初めて発売する事が出来ます。

試作した処方が上手く行かなかったと言う事例は良く起こります。ここをクリアするのは決して簡単な事ではないのですが、化粧品作りにおいて必ずやらなければいけない業務です。

STEP5 処方決定・製品仕様の決定

STEP4の試験で問題なければ、商品化はほぼ決定と言って良いでしょう。試作と同時に、仕様も決める必要があります。仕様決定で大切なポイントは「必ずサンプルを見せてもらう」事です。

「どんな容器にするのか? 化粧箱はどんなイメージが良いか?」等、具体的な商品仕様を決定して行きます。良く起こる問題点として「希望する価格によって使う事が出来ない容器」 「ロットによっても着色が出来ない」等があります。

現実的に実現が難しい部分を化粧品OEMメーカーと共に上手く調整してイメージと価格、仕様、数量を決定して行きます。 化粧品は見た目も売れ行きを左右する大切なポイントです。価格的に余裕が有れば妥協せず、粘り強く修正と調整を繰り返して行きましょう。

STEP6 お見積り

ここまでで処方・製品仕様が決定しました。OEMメーカーに希望の数量(ロット)を伝えて見積をお願いします。ここで大切なポイントはロットのパターンをいくつか作成してもらう事です。ロットによって価格は違います。ロット3000であればロット5000、1万の見積もお願いしてみましょう。

STEP7 契約

見積に問題がなければ発注書の発行と契約を行います。ほどんどの化粧品OEMメーカーは初回は前払いでの決済です。発注書を確認後、容器の発注、製造ライン確保や原料手配等を行い、商品化に向けてスケジュールを組んで行きます。

STEP8 薬機法確認

容器やパッケージデザインを商品コンセプト添って作成して行きます。薬機法のチェックや商品化に必要な申請、届出を行い問題が無ければ、デザインを入稿して容器、化粧箱等の製造を行います。化粧品の表現は「薬機法」によって厳しく制限されています。

違反があると「回収」になる場合もあるので注意しましょう。化粧品OEMメーカーは薬機法にも詳しいので、わからない表現があれば確認して下さい。

STEP9 製造、納品

STEP8まで完了後、製造を行います。製造は化粧品OEMメーカーが仕様に添った指示書を作成して、生産を行います。生産後は指定の納品先に送り届けます。納品先については先に打合せをしておくと良いでしょう。化粧品OEMメーカーとして納品先の基本は1か所です、数か所になる場合は運賃も変わって来ますので、注意して下さい

STEP10 納品完了

ここまでで化粧品OEMメーカーとしての役割は完了です。納品後のフォローアップとして「新製品の提案」「リニューアル相談」等があります。新製品の開発も考えている場合はOEMメーカーに相談してみましょう。化粧品OEMメーカーはトレンド情報を先に入手できる事が多いので、良きパートナーとして活用して新たな商品作りに役立てて下さい。  

参考記事:「OEMにかかる費用」https://cosme-expo.com/oem-cost

参考記事:「後悔しないOEMの選び方」https://cosme-expo.com/oem-choice

参考記事:「【ODM】とは?(OEMとの違い)」https://cosme-expo.com/what-is-oem

参考記事:「化粧品・コスメの広告表現OK・NG(薬機法)」https://cosme-expo.com/advertising-expression-cosme

参考記事:「化粧品・コスメの不当な表示の禁止(景品表示法)」https://cosme-expo.com/keihinhyouzihou-cosme

おすすすめの「化粧品OEMメーカー」ランキングはこちら http://cosme-expo.com/ranking

「もっと知りたい」「この商品のロットについて知りたい」等あれば当サイトの問い合わせから連絡をお願いします。※返信には数日かかる場合があるのでご了承下さい。https://cosme-expo.com/contactus  

PAGE TOP