後悔しない、初めての化粧品OEMメーカーの選び方
化粧品を作りたいと思った時、まずは化粧品OEMメーカーに相談が必要です。ここでは相談の前に、相談先である化粧品OEMメーカーの選び方について大切なポイントを説明します。
化粧品OEMメーカー選びのポイント
化粧品OEMメーカーは数百社ありますが、OEMメーカーは設備によってどんな品目が作れるか、製造以外のサービス、容器のコーディネート、デザイン対応など内容が異なります。「クリームを作りたいのに、シャンプーが得意なOEMにお願いしてしまった。。」等と後々困らない様に、OEMメーカーを選ぶ際には以下のポイントを押さえておいて下さい。
どんな種類の化粧品が作れるのか?
一番大切な確認ポイントになります。OEMメーカーによってどんな製品の開発が得意なのか? A社は「基礎化粧品の洗顔、クレンジング、化粧水、乳液、美容液が得意。」 B社は「オールインワンゲルが得意」と積み重ねてきた知識や実績により開発の得意分野が異なりますので、問い合わせの際に必ず確認を行って下さい。
他にもメイクやシートマスクなど専門品目に特化したOEMメーカーもあります。 美容液でもエイジングケアが得意、美白系が得意など細かく分かれて来ますので、先ずは気になったOEMメーカーに希望の品目、処方の開発が可能かどうか確認を行いましょう。
気になった化粧品OEMメーカーに得意分野、希望の品目の処方開発が得意か確認をしてみる。
ロットの確認
自社メーカーとしてブランド化粧品を立ち上げる際、売り上げ計画、予算によって作る数量は違って来ます。でもなるべくなら在庫を少なくして費用を押さえたいのが本音ですよね。
そこで大事なポイントは「ロット」になります。OEMメーカーは作れる品目によってロットが異なってきます。例えばA社は「化粧水は最低ロットが3000本から、シャンプーは5000本から。」B社は「化粧水は最低ロット5000本から、シャンプーは1万本から。」と品目によって最低ロットは異なります。
化粧品OEMメーカーがWEBサイトで最低ロットの具体的な数量を書いてないのは、希望する容器の形、化粧箱、処方グレード等、お客様によって細かく仕様が異なる為、その結果最低ロットが違ってくる事が多いからです。頼んだは良いけど、ロットが合わないなんて事にならない様に、先ずは最低ロット(製造数)の確認をして下さい。
作りたい化粧品の品目を伝え、最低ロットの確認をしてみる。
会って相談をしてみる。
問合せしてみて、作りたい品目、ロットが分かれば先ずは会って相談してみましょう。 電話やメールでは伝えきれなかった具体的なイメージ「考えている処方、容器の見た目、ロット、ターゲット層」を伝えます。
化粧品OEMメーカーはイメージに対して具体的な提案を行います。お互いに意見を交換し、化粧品OEMメーカーからアドバイスをもらい、修正を重ねてより思い描いた商品に近づけていって下さい。
化粧品OEMメーカーと相談して具体的に商品化出来そうであれば、次のステップへ進んでいきます。
1.試作品を作ってもらう。
具体的な企画が固まれば、化粧品OEMメーカーに「試作」をお願いしてみましょう、試作は約2週間~1ヶ月で完成します。試作をもらったらアンケートモニターを取り評価を行い、改良について具体的な方向を決定し、化粧品OEMメーカーと打合せを行い改良点、希望を伝えます。
理想形に近づかせる為、改良は2回~3回ほど行う場合がほとんどです。又、試作に迷いは禁物です。化粧品OEMメーカーも労力やコストを使って試作を作ってくれることを忘れないで下さい。
試作をお願いする時は「とりあえず」ではなく、企画が決まってからお願いをした方がベスト。
2.仕様(化粧箱・容器)
商品を出す事が決まっている場合は試作と同時に、仕様の相談を始めてみましょう。化粧品OEMメーカーで容器のコーディネートをしてくれる場合もありますし、自社で化粧品容器メーカーから容器を仕入れて、化粧品OEMメーカーに渡す「資材支給」方式も有ります。
容器のコーディネートをしてもらえるかどうか、化粧品OEMメーカーに確認しておいて下さい。 デザインの方も化粧品OEMメーカーで対応してくれる場合もあるので合わせて確認して下さい。
他社品にイメージに近い物があればそれを見せてみるもの良し、なるべく具体的なイメージを伝えましょう。
3.見積へ
処方。仕様が決定した所で、見積を依頼します。
見積をお願いする時は、希望ロットと合わせて、生産数がアップした場合のロットもお願いしてみましょう。例:生産ロット3000、5000、1万
4.納期の確認と発注
正式に発注を行い、デザインが決まって入稿が完了すると製造がはじまります。納期の確認は雑誌の広告、SNS等のプロモーションにも強く関係してくるので、必ず行って下さい。製造リードタイムは時期、容器、仕様によって様々ですが。基本的に「入稿後120日」を目安にしておけば大丈夫です。
製造リードタイムは基本120日、品目や時期、仕様によっても変わるので必ず確認をしましょう。
まとめ
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化粧品OEMメーカーへ得意な品目を確認。
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ロットの確認。
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1と2が問題なければ、化粧品OEMメーカーと会って相談してみる。
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商品化に向けて試作をお願いする。
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容器・化粧箱等の「仕様」を決める。
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納期リードタイムを確認する。
化粧品ビジネスを取り巻く環境はかなり変化しています、昔と比べて現在は新規参入も簡単、ネット、SNSが主流になり個人でもヒット商品を作れる時代です。化粧品は理想を形にするまで意外と大変かもしれません。良き化粧品OEMメーカーと取り組む事こそが化粧品ビジネスを立ち上げるパートナーとしてより大切になって来ています。
参考記事:「化粧品OEM 商品化までの進め方」https://cosme-expo.com/how-to-oemproduct
参考記事:「OEMにかかる費用」https://cosme-expo.com/oem-cost
参考記事:「【ODM】とは?(OEMとの違い)」https://cosme-expo.com/what-is-oem
参考記事:「化粧品・コスメの広告表現OK・NG(薬機法)」https://cosme-expo.com/advertising-expression-cosme
参考記事:「化粧品・コスメの不当な表示の禁止(景品表示法)」https://cosme-expo.com/keihinhyouzihou-cosme
おすすすめの「化粧品OEMメーカー」ランキングはこちらhttp://cosme-expo.com/ranking
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